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島根県で日本最先端の仕事を作るために動き続ける野津直生さんに独占インタビュー

株式会社ワカモノ代表取締役 / 野津直生

1997年島根県出身。法政大学4年生。 島根県で生き生き働く高校生を増やす為、事業活動を企業と共同で始める。また、「島根を出ても繋がり続ける」をスローガンに、東京や大阪で島根の野菜を販売したり、島根出身の若者が交流するイベントを企画するコミュニティ「ルーツしまね」の運営に携わっている。


「島根で生きる選択肢を増やす」

かわちゃん

今まで行ってきた事業内容について具体的に教えてください。

野津さん

学生時代、2つの事業を行ってきました。一つは、事業運営です。2年前から事業の構成を練った結果、島根県内のメディア企業と共同で、島根の企業を取材し、島根県内の全ての高校と大学に取材記事をまとめた雑誌とWebメディアを通して県内企業や仕事の魅力を伝える活動を行っています。例えるなら、タウンワークの島根県の高校生版です。 もう一つは、島根の若者コミュニティ事業です。島根県から上京してきた学生に対し、島根県のコミュニティをつくり、交流しています。その交流の一環として、スカイツリーの元で行われる青空市で島根県の野菜を販売したり、島根県のTシャツを販売したりしています。

かわちゃん

活動を始めた経緯はなんですか?

野津さん

そうですね。地元の友達から見た島根の仕事のイメージと、僕から見たイメージにギャップが生じていたことが要因です。僕の父親が、地元で会社を営んでいることもあり、幼い頃から地元の企業の方と関わる事が多かったんです。そこで、多くの知り合いと関わる中で、地元にはたくさんの面白い企業や仕事があると感じていました。しかし、上京後、夏休みに帰省したときに地元の友達が「島根に仕事ひとつもないよね(笑)」と言っているのを聴き、認識の違いにショックを受けました。そこで、島根の企業や仕事の魅力を多くの人にしってもらいたいという想いからこれらの事業を始めました。

かわちゃん

なるほど!卒業後は、野津さんも島根に戻られるんですか?

野津さん

戻らないです。島根を活性化できるマーケティングスキルを身につける為、都内のデータマーケティングの企業で働く予定です。


「しかめっ面されてしまった営業先が、成長の糧になった」

かわちゃん

事業で苦労したことはありますか?

野津さん

信用がないところから、お金と対等の価値を創り出すことですかね。営業しても、警戒する企業が結構多かったですね。特に最初にいった営業先は、きつかったです(笑)

かわちゃん

何があったんですか?

野津さん

山奥にある企業さんだったんですけど、大雨の中歩いて行ったんです。「営業に来ました!」と伝えたところ、終始しかめっ面で警戒されていました。試されているような感覚で、正直きつかったです。わかりやすく価値を説明することを求められました。

残念ながら契約は取れませんでしたが、最後は汗だらだらになりながら、伝えたらやっていること自体は認めてくださいました。

かわちゃん

インタビューする中で、「学生だから」と応援してくれる企業が多いとよく耳にします。野津さんの場合は、逆だったのでしょうか?

野津さん

それもあると思います。ただ公平に見てくださる企業は、学生でも本気で向き合ってくれる企業が多かったです。詰められる中で、成長しましたね。

かわちゃん

大変な苦労をされてきたんですね。信用が築けていないお客様に対し、どう向き合っていましたか?

野津さん

ウソをつかずに、ありのままお話するようにしています。特に今出来ていない点は、解決策を交えながら提案しています。それを含め応援、期待してくださる企業に価値を提供していきたいと思っています。

かわちゃん

営業以外で大変だったことはありますか?

野津さん

コロナもあり、高校で雑誌配布が後ろ倒しになったり、雑誌を活用した授業の開催が延期になってしまったりしている点です。

コロナ禍でも、どう活動していくかが本領だと思います。また、webマーケティングです。認知度を上げていくのに、SNSを運用しています。毎日のように更新をしていますが試行錯誤しながらの運用になっていますね。


「最先端を島根で実現したい」

かわちゃん

なるほど。それらを踏まえて、今後やっていきたいことありますか?長期・中期・短期でお願いします!(笑)

野津さん

短期目標では、この事業を協業している企業に引き継いで貰うことになっているので、最後までこの事業をやり切ることです。中期目標では、東京で身につけたスキルを用いて地元で自分にしか出来ない事業をしていきたいと思っています。その後に、地元で信頼を獲得できる人材になりたいです。長期目標では、父の会社を大きくする事です!または、40歳までに暮らしと仕事を一緒にできるシェアハウスとか作りたいですね!! また、就職先で身につけたスキルを活用し、将来は島根県で日本最先端の仕事を作っていきたいと考えています!そのような仕事が出来れば、優秀で面白い人も集まり雇用も生まれていくと思います。結果、暮らしている人達が幸せになればいいなと思います。

かわちゃん

目標達成の為、「やりたいこと」は既に考えていたりしますか?

野津さん

父の会社が、高齢者向けの在宅配食を行っている企業なんです。これから高齢者産業は伸びてくると思うので、僕が就職先で身につけたデータ管理などのスキルを活かし、高齢者の真の問題解決をできるサービスを提供していきたいと思います。

かわちゃん

ガイアの夜明けに出てきそうですね!(笑)

野津さん

そうなんです!実は、中学校からの夢でした(笑)出演する為にも、島根県にいる仲間とおもしろいことをしていきたいと思っています!僕も島根に新しい価値をもたらしたいと思っています。例えば、Official髭男dismやSaucy Dogなど島根県出身で、活躍しているアーティスト方が多いんです。そこで、宍道湖のあたりで野外イベントとか開いたり、とにかく新しくて面白いことをやってみたいですね!


「自分の『ワクワク』を超えた先が、社会貢献」

かわちゃん

学生に一言お願いします!

野津さん

頑張っている学生は、「人の為に何かやらなくちゃ」という意識が強いと思います。同時に、その中で苦しんでいる学生も多いと思うんです。僕も人の為に活動し続ける中で、本当に自分がやりたいことを見失い悩んだ時期がありました。人に対して与え続けていると自分のパワーが減り、最後干からびてしんどくなるんです。その為、「利他」よりも「利己」を大切にして欲しいと思います。「利己」が溢れた先に、「利他」があると思うので。自分の「ワクワク」を大切にし、活動に取り組んで欲しいと思います。

かわちゃん

しんどかった時期があったんですね、、、

野津さん

はい。色々な活動を頑張っていたのですが、誰の為にやっているのか、何の為になるのかわからず苦しかったです。

かわちゃん

その経験を踏まえて、野津さんにとって「ワクワク」は何ですか?

野津さん

湯が煮え立つなど「滾る(たぎる)」という感覚が、自分の中で起こるかです。夜も寝られなくなるようなワクワクするような感覚が沸き立つか大切にしていました。似た感情が当時の僕にはなかったので、心からやりたいことは無かったように思います。人に対してフォーカスしすぎると、やりたいことではなくなってしまうんです。その為、「利他」よりも先に「利己」を大切にして欲しいと思いますね!


本記事の執筆者:かわちゃん

群馬県出身のかわちゃんです。記事を通じ、学生一人ひとりが「らしい」キャリア築けるきっかけになればと思います。よろしくお願いします!


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