株式会社グランビズ代表取締役 / 山川雄大
1998年東京都出身。産業能率大学経営学部4年生であり、財布ブランド「maqlil」の代表も務める。休学で一度動画広告のビジネスを始めるも、失敗。その後三ヶ月間、タイ・台湾・カンボジアに旅に出る。帰国後、友人と共同で財布ブランド「maqlil」(instagram:@maqlil_tokyo) を立ち上げる。現在中国市場への販売を準備中。その他YouTubeや執筆にも力を入れ、幅広く活躍中。
「失敗を成功に変える為の起業」
そうですね。たまたま友人の両親が会社を保有していたこと、知り合いに皮の仲介業者がいたこと、その友人が財布好きで友人と起業する事になりました。家の近くにたまたま洋服のお店がオープンし、ちょうどデザイナーが欲しかったのでそのお店に毎日通いオーナーと仲良くなり、デザイナーとして迎え入れることにしました。
起業という選択肢を選んだのはなぜですか?
両親から「大企業に就職することが正義」と言われ続けてきたので、その反骨心もあり「人と違う事をしたい=起業したい」という気持ちが強かったです。
また、僕はもともと起業で失敗しもう一度起業したいと思っていたのでこのチャンスを逃したくなかったんです。
失敗というと?
一回目は、大学で学んでいる経営学を活かして動画サービスを立ち上げたんです。そこで受注先は獲得出来るものの個人でやっていたため、受注に自分のスピードが追いつかなく半年間続けた結果赤字で終わりました。
だけど学べることは多かったです。特に大きな学びは「自分にあったやり方」を見つけられたことです。例えば僕の場合は行動することが好きなので、学んで実践するより実践しながら覚えるやり方が生産効率が向上することに気付きました。
「過去が繋がって今がある」
実際に二度目の起業の中で失敗が活きたことはありましたか?
動画サービスの技術が商品プロモーションで活きています。現段階でモデルを起用しプロモーションビデオを作っています。販売と広報を兼ねてインスタグラムで運営を行っているのですが、そこで近々アップする予定です。
やってきたことが繋がって「今」があるんですね。
そうですね、僕は元々やりたいことがなかったんです。世間で言う「教師になりたい」とか大きな夢が。そこで、自分の持っている「小さなやりたい」を形にすることに挑戦してきました。例えば高校時代から興味のあった留学をすることや、クラウドファンディングをやってみたかったんです。
素敵ですね!挑戦出来ましたか?
実際に4年生になるタイミングで休学をし、留学することにしました。しかし、留学となると一つの国にしかいけないことをデメリットに感じ、半年間の「起業(一回目)」と半年間の「旅」に変更しました。半年間の起業で出るはずだった利益を「旅」の当てにしていたのですが赤字になったので、クラウドファンディングをすることにしました。
そうなんですね!どのくらい集まったんですか?
友人や日本一周したときに知り合った方から支援していただき、1週間で5万円集まりました。
山川さんの行動力の源はなんですか?
やらないでモヤモヤする時間より、やって後悔したいんです。僕の場合、モヤモヤした考え事は必ずまた振り返ってくるんです。時間の無駄だと思うので、やりながら上手くいくように考えています。
「人と比較しない生き方」
就職をせず、起業家を選んだ理由を教えていただいてもよろしいですか?
単純に、10年後会社で働いている自分が想像出来なかったんです。また、毎日同じルーティンで仕事をするのが嫌だったんです。わがままですよね。同時に不安もありました。今でも96%が就職する大学なので、周囲と比較したとき「このままでいいのか」という不安を感じたり自分に自信がなくなったりします。
比較して自信をなくした時、どのように対処していますか?
自分の弱みを見つけると自分の良さが分からなくなってしまうので、強みを100にすることに集中しています。その為に筋トレやマインドフルネスなどを行っています。
今後の「目標」はなんですか?
8月に中国の日本のメルカリ版みたいなサイトでも販売されることが決まったので、そこで売上をあげていきたいですね。また、財布を前進として衣類も展開していきたいと思っています。
さらに0から会社を興してみたいですね。そこで少数精鋭で10人くらいの仲間と一緒に働いて行きたいと思っています。ものを販売するのではなく、「山川さんだから買う」というように「信頼」で買ってもらえるのが理想です。お金よりも人脈を大切にしていきたいです。
「自分の強みを貢献に変えていく方法」
目標を叶えた山川さんはどんな方ですかね?
そうですね、「カッコイイ大人」になっていたいですね。具体的には大切な人を大切にでき、影響力のある人が理想です。
影響力のある人とは?
自分が挑戦していくことで周囲の挑戦を促せるような人ですね。
なるほど、山川さんの強みを活かした方法ですね。最後に学生に伝えたいことはありますか?
「やりたいこと」を焦って見つけるのではなく、「小さなやりたいこと」を積み重ねてその先で「やりたいこと」を見つけて欲しいです。また、必ず人は素晴らしい強みを持っていると思うので自分の強みを大切にして欲しいです。
本記事の執筆者:かわちゃん
群馬県出身のかわちゃんです。記事を通じ、キャリアの問題解決できるきっかけになればと思います。よろしくお願いします!
まずは、「maqlil」の立ち上げ経緯から聞かせてください。