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「起業に失敗するのは当たり前」学生起業を経験した河野勇輝の起業論

PayPay株式会社/河野 勇輝

1997年生まれ、2016年に慶應義塾大学に入学。大学時代に、美容師と個人をマッチングするアプリを作ったが失敗。しかしその失敗にめげることなく、自分の弱点を克服するためにスタートアップでインターンをしたり、再度就活関連のアプリを友人と立ち上げたりするなど鋼のメンタルで精力的に活動。2020年の9月からPayPay株式会社に参画。


「自分が作りたいものを作ると失敗する」

かわちゃん

本日はよろしくお願いします!河野さんは学生時代に起業経験があるそうですが、どんなサービス内容だったんですか?

河野さん

簡単に言うと、美容師と個人をマッチングするアプリを作りました。

かわちゃん

そうなんですね!美容師をターゲットに選んだのは何か理由があるんですか?

河野さん

グリーという会社でインターンをしている時に美容系のメディアを作っていたことがあったので、美容関連に詳しかったというのが理由ですが、特に深い理由はなかったですね。

かわちゃん

なるほど…起業に失敗したという話でしたが、なぜ失敗したのですか?

河野さん

自分が作りたいものを作っていたので、ユーザーが欲しいものを作れなかったことが原因ですね。また、実際にプロダクトを作る前に本当にユーザーの課題を解決できるものかどうかを検証する必要があったのですが、僕の場合はアプリを作り込んでから検証したので、後戻りできなくなり失敗しました

かわちゃん

どうやって失敗の原因が判明したのですか?

河野さん

実際にアプリを作ってテストをした時、ユーザーの方に「Instagramでもできるよね」と言われてしまったんですね。この時、ユーザーの課題を起点にプロダクトを発信していなかったことに気付きました。それからは自分で自分のプロダクトの価値を信じられなくなりました。


「失敗を失敗で終わらせないことが大事」

かわちゃん

河野さんはどうやって失敗を乗り越えたのですか?

河野さん

僕の場合は、本やブログを読んで自分に足りないものは何なのかを模索しました。具体的には『リーンスタートアップ』『起業の科学』を読みましたね。また、苦手分野である定量の情報を用いてユーザーの課題を把握する手法を学ぶために、スタートアップでインターンもしました。壁にぶち当たった時は、「失敗するのは当たり前」の精神で事実を受け入れていましたね。失敗を受け入れない限り、絶対に次には進めないので。

かわちゃん

失敗は当たり前なので、それをいかに次の成長へ繋げられるかが重要だということですね!これは起業だけでなく全てのことに当てはまりますね。ところで、河野さんは起業に失敗した後、新たなサービスを立ち上げたということですが、具体的に教えて頂けますか?

河野さん

友人と5人で「preshot」というサービスを作りました。これは簡単に言うと就活の選考対策のためのサービスです。就活会議等を見れば事前に企業の面接で聞かれることが分かりますが、正解のない質問なので、自分で答え合わせをすることができません。そこに課題を感じ、実際に企業で働いている人の良い回答例をもらえたらと思い作りました。

かわちゃん

それは就活生にとっては有益だと思いますが、企業側からすれば「回答例を与えれば、みんな似た答えになってしまう」と危惧する可能性がありますよね。その点はどうお考えですか?

河野さん

仰る通りで、実際このサービスの評判はあまり良くないです。また、ユーザーへのアンケートの結果、「面接の答え合わせができない」という課題は実在しないのではないかと考えています。

かわちゃん

そうなんですね。では今後プリショットをどういうサービスにしていきたいですか?

河野さん

「やりたいことがないので、○○企業に入る!」というような企業の認知度や規模重視で就職先を選ぶ人が、選考の次のステージに上がれるようサポートできるようなサービスにしたいです。というのも、世の中の風潮的に「大手企業に入りたい」といった企業の認知度や規模で選ぶのではなく、自分のやりたいことから企業を選んだほうが良いという考えがあります

だけど僕はそうは思わないです。なぜなら誰もが自分のやりたいことを持っているわけではないからです。なので、やりたいことがなくて困っている就活生をサポートしたいと考えています。


「ユーザーに愛されるサービスを作ることが成功の秘訣」

かわちゃん

河野さんが考える、起業の成功の秘訣は何ですか?

河野さん

ユーザーに愛されるサービスを作ることだと思います。僕自身会社や自分が作りたいものではなく、ユーザーが本当に欲しいものを作れる人になりたいです。そのためには、ユーザーが抱えている課題にしっかり目を向けることが、何よりも大切だということを失敗から学びましたね。

かわちゃん

ユーザーの課題を把握することは難しいことだと思いますが、過去どのように課題を把握していましたか?

河野さん

確かに、たくさんある解決策の中から適しているものを選ぶことはすごく難しいです。先ほど言ったプリショットのサービスを作っている時は、大勢の人にアンケートをするのではなく1人の人に深くニーズを聞いていました。具体的には、その人がどういう人でどういう状況の時にこういう課題を持っているのかを聞き、課題を特定していました。課題の特定も解決策も、1人に深く追求する手法をとっていました。

かわちゃん

そうなんですね!最後に学生に伝えたいことはありますか?

河野さん

僕は誰でもやれば何でもできると思っているので、自分で自分の可能性を否定せずにトライしてほしいです

かわちゃん

なるほど!本日はありがとうございました!


本記事の執筆者:かわちゃん

群馬県出身の大学4年生。ライター初心者ですが、読者の挑戦を後押し出来るような情報を発信していきたいと思います!よろしくお願いします!


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