就活の準備として重要な一つである時事問題対策。
社会問題や業界動向などを理解しておくことは、企業選び、選考対策に重要だと言えます!
ここでは、経済や環境など代表的な社会問題やトレンドについて取り上げました。
もう一度復習し理解を深め、自分の意見をきちんと発言できるようにしておきましょう!
また、業界研究を深めたいという方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください!
【業界研究】周りと差をつける!生命保険の基礎から業界のトレンドまで詳しく解説!
避けられないデジタル化
今では、何回も耳にしたことのあるデジタル化やDX化という言葉。
聞いたことはあるけれど、きちんと理解できていないという人もいるのではないでしょうか?
今後避けられないデジタル化について理解を深め、必要なスキルや知識を備えることは重要だと考えられます。
①デジタル化とDX化
まず、デジタル化とは「アナログなものをデジタルに移行する」という意味です。
デジタル技術の活用により、既存のビジネスプロセスの効率化やコストの削減を目的としています。
例えば、FAXで送っていたものをメールの形態に変更するということもデジタル化の一つです。
一方、DX化とは、経済産業省の「DX推進ガイドライン」によると、
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」
と定義されています。
つまり、業務においてデジタル化を進めることで、段階的にDX実現に向かうということになります。
②デジタル化を推進するメリット
企業がデジタル化を進めるメリットは様々です。
まず、生産性が向上することが挙げられます。
AIなどのデジタル技術を活用すれば、大量のデータを素早く分析することで業務の効率化が実現できたり、日常業務の自動化からほかの業務に費やす時間が増えたりします。
また、情報の共有や管理が容易になることも大きなメリットです。
デジタル化すると、データ内容の変更時に時間や場所に縛られず確認できたり、検索機能により必要なデータを簡単に発見したりすることができます。
このように、デジタル化を進めることは企業が成長するために必須になってきており、今後デジタル技術を活用できる人材はさらに求められると言えます。
円安・円高どうなる!?
ニュースでよく耳にする円安・円高という言葉ですが、最近では極端な円安が話題になっていました。
では、円安・円高の動きを決める要因は何なのでしょうか?
ここでは、再度為替レートについて復習するとともに、メカニズムを知り、さらに理解を深める糸口になってもらえばと思います!
①円安・円高とは
まず、円安・円高とは、円を海外の通貨と交換する際のレートで、円の価値が下がると「円安」、円の価値が上がると「円高」と呼ばれます。
1ドル=100円から1ドル=110円になると、1ドルと交換する際に100円支払っていたのを、110円支払わなくてはならなくなるので、円の価値が下がったということになります。
逆に、110円から100円支払えば1ドルと交換できるようになると、円の価値が上がったということです。
円安になると、日本製品が安くなるので、輸出が増加します。日本製品の国際競争力を高めることや企業の売り上げ増加に繋がります。
しかし、輸入製品が高くなったり、海外での買い物がしにくくなったりします。また、電気やガス、ガソリンなどの料金も高くなるので、生活コストが高くなるというデメリットも発生します。
一方、円高になると、海外からの輸入製品を安く購入できるようになります。海外旅行にも行きやすくなり、消費行動が増えると言えます。
ですが、輸出製品が高くなり、日本製品の売り上げが悪化したり、国際競争力が低下したりすることにも繋がります。
②円安が進む原因
円安が進んだ最大の原因は、日本とアメリカの金利の差だと考えられています。
現在、アメリカでは金利が上がり続けているのに、日本では金利が上がっていない状態が続いています。
この状況であれば、円ではなくドルを保有して銀行に預けた方が高い利息を獲得することができます。金利が高いとその通貨が魅力的になり、世界中の多くの人がその通貨を欲しがり、価値が上がり、一方、金利が低い通貨は価値が下がります。
このような動きが最も円安が進んだ要因だと考えられています。
③今後の動き
最近まで円安の傾向が続いていましたが、現在は円高の方向に動きが見られます。
今後どのように変化するのか鍵を握っているのかはアメリカの金利の動きだと考えられています。
アメリカが金利を上げた状態を止めることで、日本とアメリカの金利の差が縮まり、円高・ドル安の方向に進む可能性があります。
日常生活に影響を及ぼす為替レートの動きについて、先を予想しながら確認しておく必要があります。
「異次元の少子化対策」とは?
岸田首相が掲げた「異次元の少子化対策」について、世間では議論が巻き起こっています。なかなか解決の方向に進まない少子化問題ですが、果たして今回こそ問題を緩和させられるのでしょうか?
私たちも決して他人事ではない少子化について、自分の理想的な人生を歩むためにも、今一度現状を理解しておきましょう!
①止まらない少子化
日本では以前から少子化が進んでいると言われていますが、実際、少子化は加速しており、今までの政策は効果が無かったようです。
2021年の合計特殊出生率は、1.30まで低下し、22年の出生数は初めて80万人を下回ることが予測されています。過去平均減少率の約倍のスピードで少子化が進んでおり、年金や医療・介護などの社会保障に大きく影響を与えることになります。
このような中、岸田首相は年頭の記者会見で「異次元の少子化対策」を掲げました。
従来から、こども関連予算を増加させることを提言しており、少子化対策への期待をもつ人もいますが、詳細については3月以降に明示すると発表しています。
②政策の三本柱
この「異次元の少子化対策」では三本柱が示されており、
①児童手当などの経済支援
②学童や病児保育を含めた幼児・保育支援の拡充
③育児休業強化などの働き方改革
となっています。
また、新給付制度として、現行の制度で支援を受けていない、育休を取得できない非正規労働者、育児休業明けに短時間勤務をする労働者などを対象に、子育て支援の給付金を支給する制度が検討されています。
この三本柱の下、制度を実現していくとなると、数兆円単位の財源を確保する必要があります。
これらの財源をどのように確保するのか、また国民に課される負担が増えることも考慮した上でどの程度効果があるのかについて確認しなければなりません。
③企業の福利厚生を確認!
では、このように少子化に歯止めがかからない原因は一体何なのでしょうか?
最近では、晩婚や未婚の人が増えてきています。
また、結婚して子どもをもちたくても、経済的な面で子どもをもたないという選択をとる人が多いようです。
将来、理想的な家庭をもちたいと考えている人が多いにも関わらず、それを実現することができない社会になっていることは大きな問題です。
就活生は、このような現状があることを理解した上で、自分自身のキャリアを考えるべきだと言えます。企業のワーク・ライフバランス、産休育休制度などに関する福利厚生について把握し、自分のビジョンを叶えられる働き方をしたいですね!
「1.5℃の約束」を守るために
みなさんは「1.5℃の約束」をご存知ですか?
SDGsへの取り組みが注目され、世界が環境問題解決に力を入れる中、気候変動に関する「1.5℃の約束」も呼びかけられています。
経済成長と同時に環境への負荷を考えなければならないことは、すでに当たり前になっています。
それぞれの企業がどのような取り組みをしているのか確認してみましょう!
①「1.5℃の約束」とは?
「1.5℃の約束ーいますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」キャンペーンとは、国連とメディアのグローバルな連携の枠組みの「SDGメディア・コンパクト」に加盟するメディアが、国レベルで共同キャンペーンを展開する世界初のキャンペーンです。
このキャンペーンでは、メディアの情報発信を通じて、世界の平均気温上昇を産業革命以前と比較し1.5℃に抑えなければならない理由についての理解を促進し、地球温暖化をはじめ気候変動を止める具体的なアクションを示し、個人や組織に行動を起こすことを目的としています。
深刻化する気候変動を含めた環境問題に歯止めをかけるためには、メディアの力を借りることは大きな影響力があると期待されているのです。
復習!SDGs(持続可能な開発目標)とは、世界中にある環境・差別・貧困問題といった課題を、世界全体で2030年までに解決しようという計画・目標です!
②企業の取り組み
近年では、環境問題に対しての関心が高いため、企業が環境問題のような代表的な社会問題に力を入れているかは、注目されることが多くなっています。
例えば、株式会社ユニクロでは、不要になった衣料品を店舗で回収し、国連などを通じて世界各地の被災地や難民キャンプなどにリユース品として送っています。
廃棄処分の商品を減らすことで、二酸化炭素の排出量を減少させることが可能になります。
このように、企業が環境問題に意識を向け取り組むことで、環境保護と同時に、従業員の意識向上やビジネスチャンスの創出といったメリットを得られると考えられます。
志望する企業が環境を守るために、どのような活動をしているかに目を向ける姿勢をもつようにしましょう!
おわりに
今回の記事では、就活に役立つ時事問題をいくつか紹介しましたが、いかがでしたか?
企業選びのポイント、面接対策として、世の中に目を向け、社会で起こっている様々な問題について把握することは重要です。
常日頃からニュースを確認し、自分の意見をもっておくように心掛けてみましょう!
執筆者 ゆみ
香川生まれで、現在東京に住む大学3年生。ゼミでは都市政策学や地域経済を主に勉強中。趣味は旅行で、旅館に泊まることが好き。マイウェイ部ではインターン生として記事執筆中。
円安・円高って大学でも習うけど、奥が深くてなかなか詳細まで理解するのは難しいです、、(;_;)