24卒の皆さんは、企業の情報解禁もあり、選考が本格的にスタートした頃だと思います。中にはすでに内定をいただいた学生の方も多いのではないでしょうか?
今回は、人材業界への就職を志望している学生に向けて、人材業界の分類や仕事内容、将来性や選考対策までを徹底解説していきます!
ぜひ最後までご覧いただき、業界研究に役立ててください!
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人材業界の分類
「人材業界」と一口に言っても、やっていることは1つではありません。
仕事内容によって大きく「人材紹介」「人材派遣」「求人広告」「人事(組織)コンサル」の4つに分類できます。
ここでは、それぞれのカテゴリについて詳しく解説していきます。
①人材紹介
まず、一つめが「人材紹介」です。
「人材紹介」とは、求職者と新たな人手を必要としている企業をマッチングさせ、企業側が求職者を正社員として雇用することをサポートする仕事です。
求職者に対しては、面談を通してその人のキャリアプランをともに考え、その人の価値観や条件に合った企業を紹介します。
また、選考対策を一緒に行い、入社後のフォローまでを行なっている人材会社もあります。
一般的にこのような仕事を行う人のことは、「キャリアアドバイザー」と呼ばれます。
企業に対しては、主に採用活動の支援を行います。
その企業の事業内容や社内の状況、将来の経営戦略についてヒアリングします。
それを踏まえて必要な人材の要件を定義し、ニーズに見合った人材を、人材紹介会社が保有する人材の中から紹介し、採用成功へと導くことで、企業の長期的な目線での成長を支援します。
人材紹介の代表的な会社には、「リクルート」や「パーソルキャリア」、「パソナ」、「JACリクルートメント」などが挙げられます。
特定の業界や職種に特化している紹介会社もあれば、総合的なサービスを展開している会社もあるので、自身がどのような人や企業をサポートしたいのかも、一つの判断材料にできるでしょう。
②人材派遣
2つ目は、「人材派遣」です。
人材派遣は人材紹介とよく混同されるのですが、契約先や雇用形態に大きな違いがあります。
人材紹介は、求職者が直接就業先の企業と契約し、正社員として働くのに対し、人材派遣は、派遣会社と契約し、非正規雇用の社員として職場に派遣されます。
人材紹介よりも、短期的な目線での雇用になるため、会社の将来を支えるというよりも、一時的な職場の人手不足に対応するための支援を行っていく場合がほとんどです。
代表的な会社には、「テンプスタッフ」や「スタッフサービス」、「アウトソーシング」、「ランスタッド」、「マンパワー」などが挙げられます。
③求人広告
3つ目は「求人広告」です。
求人広告会社は、新たな人材の採用を検討している企業に対して、業務内容や待遇、職場環境や応募方法などの募集要項が載った採用広告を掲載するための求人媒体を提供する会社です。
お客様となる企業とともに、その企業に必要な人材を集めるための掲載の仕方や、掲載後の効果測定などを行います。
代表的な求人広告会社には、「マイナビ」や「リクルート」、「エンジャパン」、「ディップ」、「クイック」などが挙げられます。
求人広告会社の中でも、アルバイトや派遣社員の求人に特化している企業もあれば、新卒や中途の正社員を中心に求人を掲載している企業もあります。
また最近では、オファー・スカウト型のサービスを運営している会社や、社員口コミ等のメディアを持つ会社も増えてきているため、一口に求人広告会社といっても、事業内容は様々なので注意してみましょう。
④人事(組織)コンサル
4つ目は、「人事(組織)コンサル」です。
人の側面から見た企業の経営課題や人事課題を発見・分析し、その課題に対してどうアプローチすればよいか、その解決方法を企業に向けて提案します。
その後、取り入れた解決方法の効果を測定し、アドバイスをしながら、長期的に企業の課題をともに解決していくコンサルティングの仕事です。
具体的に行う業務としては、人事制度や社員の教育制度を見直したり、社員の仕事に対するエンゲージメントやモチベーションを底上げするための施策を行ったりします。
代表的な会社には、「デロイトトーマツコンサルティング」や「パーソル総合研究所」、「マーサージャパン」、「リンクアンドモチベーション」などが挙げられます。
人材業界の将来性について
「人材業界の分類や仕事内容はなんとなくわかったけど、将来性はあるの…?」と不安に感じる方も多いかと思います。
結論から言うと、人材業界は今後も成長・拡大していく業界だと言えます。
その理由についてお話しします。
人材業界は、現在非常に伸びている業界です。
矢野経済研究所の調査によると、人材業界の主要3サービス(人材紹介、人材派遣、再就職支援)の市場規模は、2017年の約5兆7千億円から、2022年には9兆5千億円に拡大しています。
その理由として、終身雇用制度が崩壊し、転職が当たり前の時代になってきていることがあげられます。
様々な企業が、優秀な人材を確保しようと、採用活動に力を入れるようになりました。
働き手も、キャリアアップのためや、自分がより活躍できる環境で働くために、転職活動が以前より活発になっています。
また、少子高齢化による労働人口不足により、人手不足で困っている企業側が採用活動に力を入れ始めていることも、理由の一つとして挙げられます。
働き手を増やすために、現在働いていない主婦や、フリーター、外国人労働者などの労働力を増やしていく必要があります。
今後も少子高齢化は加速していくため、人材業界のニーズはますます高まっていくと言えるでしょう。
人材業界で働くメリット
人材業界と言っても、ご紹介した通り仕事内容は様々なので一概には言えませんが、一般的に人材業界で働くことでどのようなメリットがあるのか、身につけられるスキルなどについてご紹介します。
①ビジネスの視座を高められる
人材業界の中でも、企業の採用をサポートする法人営業であれば、その企業の人事や役員の方と関わる機会も多くあります。
会社を運営する立場にある人と接することで、より高いレベルでビジネスについて学ぶことができるでしょう。
②幅広い業界や業種に関する知見を身につけられる
人材業界の中でも、特定の業界や業種に限定せず、幅広く対応している総合型の会社であれば、より幅広い知識を身につけることができるでしょう。
それらの知識は、もしあなたが今後転職やキャリアチェンジを考えたとき、とても役に立つはずです。
その分、覚えなければいけないことはたくさんあるので、知的好奇心が旺盛で、主体的に学びに行ける人が向いていると言えるでしょう。
③レベルの高い営業力
「人」という、形が目に見えない無形の商材を扱う人材業界での営業職は、よりレベルの高い営業力を身につけることができると言えるでしょう。
一般的に、有形商材よりも無形商材を扱う営業の方が、その形や効果が不明瞭なため、営業マンのスキルに依存する部分が多く、より難しいと言われています。
しかしその分、市場価値は高く、人材業界で営業スキルを磨けば社会から必要とされる人材になれるでしょう。
④やりがいがある
人材業界での仕事は人々のキャリアに関わります。
どのようなキャリアを歩むのかで、その人の人生は大きく変化します。
人の人生に大きな影響を与えることができる人材業界での仕事は、大きな責任も伴いますが、その分やりがいがあると言えるでしょう。
そのような充実感を味わいたいと思う人にはぴったりな業界です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は人材業界について、業界の分類やその仕事内容、トレンドや将来性、人材業界で働くメリットなどをご紹介しました!
人材業界は今後成長していく将来性のある業界です。
人に向き合う仕事なので、責任は大きいですが、その分やりがいもあります。
業界決めにもし迷っているならば、人材業界への就職を検討してみてはいかがでしょうか。
どの業界に進むかまだ決めきれていない人もいれば、すでに人材業界の企業の選考が始まっている方も多いと思います。
今回の記事がみなさんの業界研究や選考対策の参考になると嬉しいです。
執筆者 まゆ
山梨県に住む大学生4年生。大学では英語言語学や日本語教育を専攻し、3年次にはアメリカにて語学留学を経験。趣味は、旅行、温泉、スノボ・スキーなど。マイウェイ部ではインターンとして記事執筆中。