「南アフリカは水道水が飲めるんですっ!」今回は「コロナの影響で留学が取り消しになった」そんな状況から、在ケープタウン領事事務所で派遣員として働くことを選んだ鎌田ひかるさんにインタビュー。「挑戦までの道のり」や「遠く離れた地で感じた多様性の文化」などたっぷり語ってもらう。

在ケープタウン領事事務所 派遣員 / 鎌田ひかる
1998年生まれ。兵庫県神戸市出身。千葉大学を卒業後、新卒で在ケープタウン領事事務所の派遣員として勤務。趣味は「海外旅行」「人と話すこと」「ネイル」「雑貨集め」etc.学生時代には学生向けに旅する文化を広める活動をしていた。
鎌田さんのSNS:Instagram
真っ直ぐではなかった派遣員までの道のり

ケープタウンには外務省在外公館派遣員制度というのを使って来ています。
今年の3月に大学を卒業して、そこから来たのでようやく1ヶ月が経ったところですね。

卒業したら派遣員になるという進路はいつ頃から考えていたんですか?

実はギリギリまで考えていませんでした。。。
元々は去年の8月からスウェーデン留学にいく予定で、卒業を5年に伸ばそうと考えていました。
しかし直前になり、コロナウイルスの影響で中止になってしまったんです。
そのため4年間での卒業も同時に決まりました。

大変だったんですね。
周りはみな就活を終えている時期じゃないですか?

そうなんです!!
なので焦って少しだけ就活をした時期もありましたが、自分がワクワクして、後悔しないと思ったのは派遣員という道でした。

派遣員はどんな選考があるのですか?

語学の試験と、適性検査でした。
どのぐらいのレベルか、どんな内容かなどの過去のデータが全くなく、不安もたくさんありました。
その為、滑り止めとして大学院の院試も受けていました。

留学取り消しから、就活、院試、派遣員試験と大変な半年だったんですね。
派遣員はコロナの影響はなかったのですか?

もちろん状況によっては行けなくなる可能性もありましたが、希望がある限り諦めたくありませんでした。
在外公館派遣員制度を簡単に説明すると、海外にある日本国大使館、領事事務所に2年間お仕事ができるという制度です。
参照:一般社団法人 国際交流サービス協会
移住してわかった日本にはないラフさ

南アフリカのビジネスマナーって?

次に、現地での生活の様子について伺わせてください。
カルチャーショックや想像と違った部分はありましたか?

あります!あります!
一番びっくりしたのが、お仕事中に名刺交換をする機会があって、私は1年目の新人なのでガチガチになりながら名刺を渡したんです。そしたら相手はポケットから生身で出してきたんです!
日本で教わってきたビジネスマナーってなんだったんだって思いましたね笑

確かに日本ではNGな行動ですね
国や地域によってマナーは変わってくるので臨機応変に行かないとですね

そうなんです!最初は戸惑いました。
でも今ではそうゆうラフな部分が好きだなって思っています!
ルールが曖昧だからこその優しさ

日常生活はどんな感じですか?

日常生活にもラフさが出てますね!
私は職場まで自分で車を運転して行ってるのですが、ルールも日本に比べたら曖昧で、まだこっちでの運転に慣れていなくて…
でも曖昧だからこそ、私に道を譲ってくれたり、速度を落としたり、みんな優しいんです!
日本より運転しやすいと思いますね笑

日本より運転しやすいのは驚きですね!!
みんな南アフリカに来てほしい


車などは結構通っているんですか?

通ってます!電車もバスもあります!
ケープタウンは私が想像していたアフリカとは全然違かったです!
さらにここは水道水が飲めるんです!!
びっくりですよね?!
アクティビティも豊富で、バンジー、釣り、希望峰もありますし、ハイキング、パラグライダーもできます。

私の想像とも全然違います!
動物がたくさんいるイメージでした。

公共衛生も良いし、大きめのモールもあるので、生活には全く困りません!
多様性が認められている国なので私への偏見も受けたことがありません。
ぜひみんなケープタウンに来てほしいです!
今後の目標
派遣員としてJapan Dayを過去一に!

任期中の一番の目標はなんですか?

ケープタウンで開催されるJapan Dayを過去一盛り上げることです。
毎年開催されているJapan Dayは私たち派遣員が主催で行っています。
去年はコロナウイルスの影響により開催が中止になってしまったので、その思いも込めて今から気合が入っています!

Japan Day!面白そうですね!
具体的にはどんなことをやろうとしているのですか?

毎年、日本の様々な文化を南アフリカにいる方達に体験してもらうようなイベントになっています。
私は日本の文化と南アフリカの文化を混ぜて、より受け入れやすくしたイベントをやろうと考えていますが、まだ詳しくは言えません、、、
公式発表を楽しみに待っていてください!!笑

わかりました笑
これからも後悔のない選択を


派遣員の任期が終わる2年後に関しては何かお考えですか?

2年後はまだ特に決めていないです。
周りの大人の方に話を聞くと「20代のうちにやりたいことをやっておきな」とすっごく言われるんです。
だからこそ後悔をしたくないと思っていて、2年後はそのときの一番後悔のない、やりたいんだって思えることに挑戦できたらいいなと思っています。
もちろんその先の未来も自分が一番納得のいく、後悔のない選択をしていきたいです!
若者から世界をハッピーに


最後に、この記事を読んでくれている学生にメッセージをください。

学生のうちは、とにかくやりたいと思うことをやりまくって、ぜひ海外に行ってみたらどうかな、と思います!
新しい価値観、刺激にたくさん触れて、おもしろい人にたくさん出会って、社会人に向けて選択肢を増やしていくチャンスだったなぁ、と振り返って思います。
周りになんと言われようと、自分のやりたいことを突き通していけるのは、若いうちな気がするので、とりあえず、学生の皆さんは今を大切に最高に楽しんでください!!!
学生羨ましい!!

素敵なメッセージありがとうございます!
やりたいことやれるようしっかり準備していきたいと思いました。
本日はありがとうございました。
おわりに
今回インタビューさせていただいた鎌田ひかるさんは「後悔のない選択」そして「ハッピーでいること」を大事にしていることがわかりました。
また、苦難の中でも挑戦を辞めなかったからこそ、今の鎌田さんがいるのだと感じました。
就活、留学などコロナ禍で思うように行動できない人が多いと思いますが、
どんな時も自分の心にウソをつかない、後悔のない選択ができたら良いですね。
マイウェイ部では、【海外で働きたい就活生必見】やりたいことを仕事に!日本語教師としてのキャリアをインタビュー!などの記事もアップしています!興味のある方はぜひご覧ください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

執筆者 まい
神奈川県出身、大学4年生。国際関係を専攻中。独学でタイ語を学んでおり、大学卒業後はタイに移住予定。マイウェイ部ではインターンとして記事執筆中。
本日はよろしくお願いします。
現在南アフリカのケープタウンで生活をしているということですが、そこに行くまでの経緯を教えてもらってもいいですか?