外資メーカー 営業職 / 石川 さえ
東京理科大学理工学部経営工学科卒。在学中にオーストラリアへ1年間、卒業後にスペインへ1年間滞在し、語学留学とインターンをする。帰国後にはデザイン学校でDTPコースを修了。昨年の7月から外資メーカーの営業職として働きながら、社会人コミュニティを広げるアプリ「Feliba」の開発に励んでいる。
アプリ開発に踏み出したきっかけ
去年の7月から外資メーカーの営業職として働いているんですけど、社内で唯一の新入社員となり、身近な同期がおらず、周りの友人が会社の同期と仲良くインスタグラムに写っているのを見た時、「同期っていいな、自分も社会人になっても色々な人と友達になりたい!」と思ったことが全ての始まりでしたね。
社会人になったらコミュニティが限られてしまいますもんね。石川さんがアイデアを思いついて、1から仲間を見つけたんですか?
最初は人狼をするために仲良くなったグループでゲーム前に雑談をしている時に、ふと出た案でした。そのクリエイティブな思考と遊び心でいつもみんなをまとめてくれるメンバーと共に実現する方向に進めました。
現在9人でアプリ開発をしているという情報を拝見したのですが、そこから仲間を、どのように増やしていったんですか?
社会人になってからの友達が少なかった私は、大学の友達の協力を得て、その友達の会社の同期を呼んでもらったり、その友達が参加してくれたりと、徐々に輪が広がっていき9人に落ち着きました。
社会人コミュニティ作りアプリ「Feliba」とは
「Feliba」という言葉を初めて聞いたんですけど、どういう意味が込められているんですか?
「Feliba」はスペイン語の”Feliz”(幸せ)と“広場”を組み合わせて作った名前です。スペインの国民性のように、コミュニケーションを積極的にとり豊かな人間関係を築けるような「場」となるのでこの名前にしました。
石川さんのスペインへの留学経験が生かされた素敵な名前ですね!
ビジュアル面の質問なんですけど、「Feliba」のイメージ画像になぜ金魚が描かれているんですか?
金魚って群れて生活するじゃないですか。仲間を作りたい、近所に友達を作りたいって思っている方をターゲットとしているので、金魚のように群れる場を作れるアプリという意味で金魚をデザインしました。
ちなみに近所と金魚の音が似ているので、金魚にしたという背景もあります(笑)
アプリの詳細についてもお伺いしたいのですが、具体的にはFelibaを利用して、どんなことができるんですか?
主に3つの機能があって、サークルを「作る」機能、「探す」機能、「遊ぶ」機能、とあって、「遊ぶ」機能としては、チャット機能、スケジューリング機能を搭載して、素敵な仲間たちを見つけることをフルサポートできるようにします。
「meet up」や「ジモティ」など、コミュニティを作るためのサイトは既に存在していると思うんですけど、差別化するポイントは決まっていますか?
まず「meet up」はイベントを探す目的になってしまっていて、仲間との出会い目的ではないと思うんですね。
「ジモティ」は物々交換ツールとしては認知度が高いと思うんですけど、利用者自体が少ないからサークルマッチングアプリとしては機能していないんです。
「meet up」は使ったことがありますが、確かにイベント探しのツールですね。
何か理想像はありますか?
シンプルで毎日みんなが使えるような、生活に馴染めるようなアプリを作るのが目標です。
20歳以上であれば、Felibaのアプリ登録で誰でも簡単に、自分の欲しいサークルを作ったり、参加したりできる画期的なアプリにします。例えば、英語を話したいけど話し相手がいない場合は、自分で英語サークルを作るイメージです。
将来的にFelibaを会社にする予定や、海外留学の経験を生かして外国へ進出する予定はありますか?
Felibaが大きくなったら是非会社にしたいですね!
海外への進出もありうるかもしれませんが、まずは日本に根付いたアプリにしたいですね。あくまで私が見た海外との比較なんですけど、日本人の特性として、会話が少ない、コミュニティが広がり辛い、違いを認めない傾向にあると思うんですよね。
互いに価値観を認め合って、さらに豊かな人生をみんなが送れるような社会を実現するためのツールにFelibaがなって欲しいです!
働きながらアプリを制作する苦労
Felibaの完成とこれからにワクワクしますね!
現在、外資メーカーで営業として働きながらアプリの制作をしていると認識しているのですが、合ってますか?
そうです!メンバーによって仕事はまちまちですが、中には普段からプログラミングをするメンバーもいます。とはいえ、アプリ開発はみんな初心者なので試行錯誤しながら取り組んでいます。
皆さんアプリ開発初心者ということで、大変なことはたくさんあると思いますが、中でも辛かったこと、嬉しかったことは何かありますか?
まだまだ開発途中で、3ヶ月後にもう一度聞かれたら全く新しい答えになってると思うのですが(笑)。難しい点としては新たなプログラミング言語を学んで未だ見ぬアプリを形作っていく工程がやはり大変です。
一番嬉しかった瞬間は、月並みですが、昨日できなかったことが今日はできるようになってると、成長を実感して8人の仲間と共有できるところです。意識を高めるために週1で進捗会を行っています。そこで分からないことを共有したり、これからの話をすることで頑張る意欲を掻き立てています。
まさにチームワークが発揮されていますね!
アプリを開発するのにも資金はかかると思うんですけど、どのように集めているんですか?
これは痛い質問ですね!というのも以前、クラウドファンディングをしてみたのですが結局1円も集まらず、失敗に終わってしまいました。でも敗因は、アプリ自体が作り終わっていない状態でマーケティングもしてない状態だったからだと思います。これで懲りずに何度も資金集めに取り組んでいこうと思う所存です。
また、もう一つの課題として、こういった友達を探すアプリがあまり存在しない理由には、集金できず持続可能性が低いといわれています。ですが、私たちは「今あまり存在しないからこそ作りたい!」というエンジニア精神をもとに活動しているので、今は完成を目指して頑張っています。
その概念をひっくり返すことを期待しています!
公式ホームページで拝見したんですけど、石川さん1人で運営・広報・デザインを担っていると記載されていましたが、新規でメンバーを募集して分担するということはしないんですか?
人数を増やす予定は今のところないですね。9人以上になってしまうと同じ意志を持ち続けるのが難しいんじゃないかと思っています。
とはいえ、参加したいとおっしゃってくださる方がいましたら、是非一緒にやりましょう!!
最後にこれからアプリを開発したい方や、起業したい方に向けて一言お願いします!!
やってみたいというその心を大切に覚えておくことは一生の宝となることでしょう。
本日は、貴重なお話をありがとうございました!!
本記事の執筆: ほたる
現在インターン生として、本サイトの記事を書いたりツイッターの運営をしています。よろしくお願いします!!
本日はよろしくお願いします!
早速、アプリ開発に踏み出したきっかけについて教えて欲しいです。