デザイナー / 吉田 広志
1997年北海道出身。中学生でパルクールに出会い、日々打ち込むようになる。パルクールを広めるためにプリントTシャツブランドを立ち上げる。杉野服飾大学に入学するも、大学の存在意義に疑問を感じ3年次に中退。学生時代に「いろは」中退後に「HIROSHI YOSHIDA」2つのブランドを立ち上げる。現在、亀有駅徒歩6分のところに、自宅兼アトリエを構える。
- studio bokunti https://bokunti.shopselect.net/
- いろは https://iroha00.fashionstore.jp/
- White HIROSHI YOSHIDA https://hiroshiy.fashionstore.jp/
- 吉田広志 https://instagram.com/hiroshiyoshida_?igshid=td32bu3b8nnp
「プリントTシャツが原点」
元々、ブランドは立ち上げたいと思っていました。
そこで大学3年生の時に、「いろは」「White HIROSHI YOSHIDA」2つのブランドを立ち上げたんですよね。ブランドを運営していく中で、大学の価値に疑問を感じるようになったんですよ。特に、大学4年生で卒業制作の為に、大学に通うのは「違うな」と思ったんですよね。元々、服飾って、裁縫やデザインのスキルと共に、意外に売れる商品を作っていく能力が大切なんです。そこで、大学を辞めブランドに専念する事にしたんですよ。
そうだったんですね。元々、服は好きだったんですか?
小学生の頃から、服が大好きでしたね。
小学6年生の時、当時母の着ていた「COMME CA DU MODE」のカーディガンを勝手に学校に着ていったり、お年玉で良い洋服を買ったりしていました(笑)
オシャレさんだったんですね(笑)
そうですね(笑)あと、高校時代に仲間と共に作った「プリントTシャツ」の経験も影響していますね。ただ、当時は、デザインは自分でやりましたが、製造は外注でやって貰いました。チームの結束力も高まり、この経験を通して、服を作る「楽しさ」服の「力」を感じましたね。
「心のシンパシーで繋がる」
「プリントTシャツ」楽しそうですね!今は、自分でデザインから販売まで一人で行っているんですか?
そうなんです。大学中退後、亀有の駅近で部屋を借り、2.2畳の自宅、6.6畳のアトリエとして、デザインから販売まで一人でやっています。
自宅兼ショップ、面白いですね。
そうなんですよ。僕自身も「自宅でお店をするって、面白いな」から、このビジネスが始まりました(笑)
実際にやってみて、どうですか?
めちゃめちゃ楽しいです!
勿論大変な事はたくさんありますけど、それ以上に楽しいですね!特に、人との縁を感じられるんですよ。この間、うちのブランドの撮影があったんです。関わる人は全て僕の知り合い(笑)モデルはお客さん。カメラマンは、僕の一つ上の歳。メイクさんも僕の知人。僕の造った服が、みんなの「力」でより輝いていることに感動しましたね。僕の服を認めてくれた人によって、成り立っているビジネスなんだと改めて感じましたね。「心のシンパシー」大切にしていますね。
素敵ですね!ちなみに、苦労されたことってなんですか?
そうですね。デザイン・販売の面でも、相談できる相手があまりいないことですかね。似たような境遇の方が中々周りに居ないので抱え込んでしまうときがたまにあります。
そうなんですね。悩んだ時は、どうしているんですか?
ひたすら一人の時間を作るようにしています。本やYouTubeでデザインについて学んだり、映画を見たり、美術館いったり、「情熱大陸」見てプロの師匠から学んだりしています(笑)あとは、全然違うことに触れるんです。その中で結びつくものがあって。「この案で、こうゆうものつくりたい!」と自然とアイデアが浮かんできます。
デザインで悩み事が多いんですね。売上の面で苦労されることはありますか?
ありますね。ただ、特に気にしていない、、、です(笑)
というのも、良いもの作りとお客さんとの信頼関係が構築されれば、売上は勝手についてくると思うんです。その為に、洋服を売るのではなく、付加価値を提供するようにしています。例えば、来店してくれたお客さんに缶コーヒーを出したりですとか、お喋りを楽しんでもらったりしていますね。
お高いセレクトショップって、居づらいじゃないですか。だから、買いにきてもらうというよりも、遊びに来る感覚で訪ねてきてほしんです。
いいですね!
ただ、工夫して行っていても、売上が立たなかった時、不安になったりしませんか?
ありますね。よく不安をリストアップするんです。そうすると、「消えない不安」ってないことに気付くんですよね。全ての不安に解決策がある。
今は、売上を伸ばすためにも、お客様・商品に真剣に向き合う時期だと思いますね。
「成功以外、全てネタ」
なるほど。勉強になります!将来は、どうなっていきたいんですか?
「真面目な人」になりたいですね(笑)
愛を感じられる人になりたいです!
既に真面目で、愛を感じられる人だと思いますが(笑)
真面目じゃないですよ(笑)
今の僕、「恥をさらしてもいいや」と思う事がよくあるんですよね。
才能が特に優れている訳でもないので、他者から見たら「今、やらなくてもいいんじゃない?」とか思われている気がします。
でも、挑戦し続けているんですね!
そうですね。とりあえず、挑戦します!失敗をたくさんしていきたいです。
失敗って、「ネタ」になりますよね。例えば、借金1億持っていたとしても、テレビでネタとなって稼ぐことも出来ますし(笑)
それって既に、失敗するビジネスを手につかんでいると思うんです。
なるほど。よく大人になると、大きな失敗が出来ないと言われていますよね。吉田さん自身、大きな失敗できるリミットは決めていますか?
決めていないですね。生きている限り、大きな失敗もしていきたいです。「この歳で、このレベルがやばい」とか努力していれば、ならないと思います。社会の捉え方から外れれば、リミットを決める必要はないと思います。
人生に焦ってないんですね。私自身、理想の自分や出来る他者と比べると焦ることが多くて辛くなるんですよね。
僕も焦っていましたよ。大学にいる時とか特に。生活リズムが社会に合わさって進んでいくじゃないですか。忘年会があって、新年会があって、イベント盛りだくさんですよね。その中で、誰が一番イケていて、誰が付き合ってみたいな。疲れていましたね。
確かにそうですよね。私みたいに焦っている学生も多いと思います。そんな学生に一言お願いします!
自分を知ってほしいですね!そうすることで、今抱えている不安も解決できると思うんです。焦らないで、自分と向き合ってほしいですね。僕自身もまだまだこれからですけど、一度きりの人生を謳歌してください!人生相談があれば、亀有のお店で待ってます!(笑)
本記事の執筆者:かわちゃん
群馬県出身のかわちゃんです。記事を通じ、学生一人ひとりが「らしい」キャリアを築けるきっかけになればと思います。よろしくお願いします!
本日はよろしくお願いします。ブランドを立ち上げた経緯を教えて下さい。