地域密着型サークルにしき恋代表 / 田中 瞳華
神戸大学経営学部の2年生。現在地域密着型にしき恋の代表を務める。毎週末兵庫県の篠山に農業ボランティアに行ったり、学生だけで育てた黒豆を大阪駅で販売するなど様々な取り組みをしている。
★にしき恋クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/274680/preview?token=1q6ofwj8
「初めは農業に興味がなかった」
活動内容は主に3つあります。1つ目が農業ボランティアです。これは篠山地域の農家さんのお手伝いをしに行くというものです。2つ目は黒豆と黒枝豆の生産、販売です。自分たちで畑を借りて育てた黒豆を、大阪駅などの大きな駅で販売しています。3つ目はプロジェクト活動といって、無人駅でのマルシェや小学校の授業のサポートなどをしています。
農業ボランティアと一言で言っても色々な活動があるんですね。田中さんは元々農業に興味があったんですか?
正直農業には全然興味がなかったです(笑)。将来農業に関わることをするつもりはないので、この機会を逃したら農業に関わることはないと思い入部を決断しました。
「にしき恋の魅力」
にしき恋の活動の中で最も力を入れているものは何ですか?
黒豆の販売ですね。毎年大阪駅で販売していて、即完売するほどの大人気イベントになっています。ですが今年は“新型コロナ”の影響で駅での販売は難しいので、オンライン販売を主軸にする予定です。
黒豆販売で得た利益は、農家さんとにしき恋で分担するんですか?
自分たちの畑を手伝ってもらっていますが、農家さんには収益がいかない構造になっています。
農家の方は反対しないんですか?
代々団体のメンバーと農家さんで信頼関係ができているので、お金のことで揉めることはないですね。また私たちがボランティアに来てくれるご褒美という意味合いもあり、農家さんと収益を分配していないです。
「農業に無関心だった私が代表になろうと思った理由」
なぜ代表になろうと思ったんですか?
実は入部当初から、「絶対代表になろう」と決めていました。というのも将来経営者になりたいので、その第一歩として大きな団体のリーダーをやろうと考えていたからです。また、1年間農業ボランティアをやっていくうちにこの団体がどんどん好きになり、もっとこの団体に深く関わりたいと思ったことも理由の一つです。
180人のメンバーをまとめるのは大変だと思いますが、その中で一番苦労したことは何ですか?
幹部内の意見のすり合わせに一番苦労しましたね。部活だと「勝つ」という目標しかないですが、にしき恋の活動では「売り上げを伸ばすことを優先したい人」と「ボランティアを優先したい人」といった様々な方向性の人がいるので、どれを優先すべきかを決めるのがすごく難しいです。
実際に私は「収益を上げたい」と思っていましたが、他のメンバーから「にしき恋はボランティアだから、利益を優先するのは違うんじゃない?」と言われ対立してしまうことがありました。
そうなんですね。なぜ田中さんは収益を優先したいと思うんですか?
もう少しお金があれば、より良いイベントになるのに…と思うことが多いからです。今は決まった予算の中でやりくりしているので、どうしてもイベントの規模が小さくなったり、買いたい備品をすぐ買えなかったりすることもあります。
幹部内で意見をどうすり合わせましたか?
とにかく何度も話し合いを重ねて、お互いの妥協点を見つけることが大切ですね。あとは話し合いの際に後から揉めることがないよう、言いたいことは全部吐き出してもらうことも大事です。
「にしき恋の新たなファンを作りたい」
今後にしき恋で何をしたいですか?
オンライン販売を通じて、にしき恋の新たなファンを作りたいです。今までは黒豆をオンラインで販売しなくても駅で即完売するほど大盛況だったので、新たに自分たちの顧客やファンを増やす必要性を誰も感じていませんでした。でもコロナの影響で現地に行く人が少ない、駅で販売できない状況になった時に「外に発信して買ってもらわないと話にならない」ということに気付きました。なのでオンライン販売やSNSを通じて新たなファンを作りたいです!
コロナウイルスの影響で新たな気づきもあったんですね…。本日はどうもありがとうございました!
本記事の執筆者:しまだ
兵庫県出身のしまだです。ライター初心者ですがこのメディアを少しでも多くの人に見て頂けるよう、精一杯頑張ります!よろしくお願いします。
本日はよろしくお願いします!まず団体の活動内容について教えてください。